
コンテナハウスを作る際に使用するコンテナの選択肢としては、「新造コンテナ」と「中古コンテナ」があります。新造コンテナは文字通り、一度も輸送に使われたことのない新品です。
逆に中古は、それまでに七つの海を渡り歩き、働きまくって引退したコンテナです。
金額は当然、中古の方が安価です。
そして、時を経ていろんなところへ行った後に自分のところにたどり着いたと思うと中古の方がなんだかロマンがあるし、実際には廃物利用でもあるので、もし将来またコンテナハウスを建てることがあれば、その時も中古で建てたいと思っています。
ポイントその1 ー できるだけ新しい
新造コンテナよりも中古がいいと言っておきながら、話が矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、古本や古着と同じで、よほど何か特別な理由でもない限り、中古コンテナも傷みが少ない方がいいです。
古いコンテナは、明らかにサビている部分が多かったり、傷や凹みが目立ちました。当然、こういうコンテナの方が安価ですが、その後もコンテナハウスとして使うのであれば、わざわざボロボロのものを選ばない方が賢明でしょう。
ちなみに私のコンテナは、とある海運業者が倒産してしまったことによって大量に市場に溢れ出た比較的新しい中古コンテナです。
そういう物件があることを知った上で、最寄りのコンテナ屋さんに相談してみると良いかもしれません。
ポイントその2 ー 天井が凹んでいない
コンテナは、現役時代にはクレーンで吊り上げられて重ねられます。
その際に、上から乗せるコンテナの角が、すぐ下のコンテナの天面にぶつかることがしばしばあるようです。
そうすると当然、大きな力がかかって天面が凹みます。
中古コンテナは、天面以外に側面にもぶつかられて凹んだ後が見られます。
側面が少々凹んでいる分にはあまり問題がないようですが、天面の場合は、コンテナハウスにした際に、その凹みに雨水が溜まったりして、サビや傷みの原因になるようです。
つまり、長持ちしなかったりメンテナンスが必要になったりするリスクが高いということです。
ポイントその3 ー 肥料を運搬していない
肥料を運搬したり食品を運んでいたコンテナは、おそろしく臭いようです。
私は嗅いだことがないのでわかりませんが、コンテナ屋さんから教わりました。
曰く、臭いコンテナの匂いを消す実験を試みたけれども、あらゆる種類の消臭剤がまったく効かなかったそうです。
何をやっても臭いまんまでどうしようもなかったとのこと。
私のコンテナも、買いに行ったときにはうっすらと何かの匂いがしましたが、コンテナ屋さんが「このレベルの匂いは消えますので大丈夫です」と太鼓判を押してくれたので、そのオススメの一品を購入しました。
ポイントその4 ー 床が腐っていない
コンテナの床は、意外にも木でできています。コンテナハウスにする際に、その上に新たに床を貼り直すことも可能ですが、その場合も凹んだり腐ったりしていない方が望ましいでしょう。
私は床を張り替えるつもりがなかったため、可能な限り床が綺麗なものを選びました。内装についてはまた別の記事で紹介しますが、うちの場合は元の床の上にネットで購入した人工芝を敷いています。
ポイントその5 ー 実物を見に行く

私はコンテナ屋さんこと「堀内鋼業」のIさんにお誘いいただき、実際に中古コンテナが保管されている名古屋のヤードまで自分のコンテナを選びに行きました。
Iさんのコンテナ愛もすごくて、なた私がこよなくコンテナを愛していることを知った上でのありがたい計らいでした。
その日はあいにくの大雨でしたが、実際に現場に行くと、40フィートと20フィートのコンテナが大量にあり、その場にいるだけでワクワクしてしまいました。
Iさんの見立てで、いくつか候補のコンテナを見せていただき、とはいえ私ははじめて見るため何がいいのか正直判断しようがないのですが、匂いや側面の凹みの有無などをチェックし、ひとつ選ばせていただきました。
実際には、コンテナによって確かに匂いが違ったり、天井がボコボコに凹んでしまっているものがあったり、また扉の開閉がしにくいものなど、個性があることがわかりました。
とはいえコンテナハウスを建てたい人が、なかなか買い付けに行けることはないかもしれませんが、可能ならば、目で見て選ばれることをお勧めします。私は自分で選んだことで、ますます愛着を感じています。
まとめ
車であれなんであれ、一般的な中古品を選ぶときと同様に、
- 古すぎない
- 臭くない
- 綺麗
なものを、実際に見に行って確かめてから購入すると、先々も安心して使えるのと、愛着が倍増すること間違いなしです!